正しく怒る
もしくは、「ごね得」ともいう。
2002年に買ったT芝社のノートPCが壊れた。
それも、「電源スイッチが陥没する」という、なんともあり得ない故障。
最近のコンピュータウイルスは、物理的にも壊すーというから、それか?とか、もしかして、わがバンドのヴォーカルの、メンバー結婚披露パーティでの仮装の動画のせいか(壊れる直前にメールで送ってもらった)とか、いろいろ考える。
なんにせよ、まったく電源が入らないから、事情はともあれ、購入した店に修理に出した。
ついでに、「まったく音が鳴らない」とか「Nのキィの反応が鈍い」とか「フォントがいくつか消えた」とかも申し添えて、見積もりを待つ。
4年も使うとパソコンって壊れるんだなあ。
ところで、見積もりってどのくらいかかるの?
「2週間はみてください」
えーー!
この、札幌駅前のYカメラ、相変わらず!催促しないと何も言ってこない。
以前にも買ったばかりの複合機の調子が悪く、修理に出したら、問い合わせるまで放置されていた経緯がある。
すったもんだの末、友人のおかげで、古い98マシンが使えるようにはなっていたので、仕事もネットも支障ないが
いくらなんでも、なんとかいって来い!!と、このへんで、すでに「ごねモード」スイッチオン。
いや、ここまでは、顧客の正しき不満であるぞよ。
「どうなってますか~」と問い合わせたところ、メーカーには送ってあったらしく、数時間後の返答。
「ハードディスクに読み込まない部分があり、いつ起動しなくなるかわからない」
「バッテリーがもうかなり消耗していて、取り替えたほうがいい」
申し添えた部分も含めると、10万弱の修理代。
。。。。新品が買えるジャン。
購入時に入ってあった、店の延長保障を使うと、実費はかからないらしいが、モンダイはハードディスクのデータ。
まるっきり取り替えると、データがパァ。
バックアップは3月に取ったきり。
私のほうの仕事のサイトデータは、サーバにあるから、さほど困らないが、夫は「困るなあ」
お客様のお寺のデータが満載なのだ。
私も譜面データやら、アップしていない写真データがあることはある。
思い返すと、なんだかんだ、詰め込んでいたんだなあ、パソコンて。
「いつ起動しなくなるかわからない」とはいえ、とりあえず、電源だけ直してもらって、いったん戻してもらい、バックアップをとって再び修理に出すか。。。。
「延長保障は一度きりしか使えません」
電源やらキーボードやらバッテリー修理で4万円くらい。
ハードディスク交換ていくらかかるの?
「5万円」
。。。。。
どちらかが、実費。
ハムレットの心境であります。
ここで、ミュージシャンネットワーク、PCに詳しい方々のお知恵を拝借。
ヘヴィメタの御大ギタリスト氏の提案
「それはさあ、取り外したハードディスクを戻してもらえばいいんだよ」
何千円かの装置で、外部ディスクとして使え、データも読み込めるようになるとのこと。
ピンポーン♪
目からうろこ、さっそく店に言ってみる。
話が前後するが、修理に出した時の担当さんは、フツーの応対だったんだけど、その後、電話で応対するオネエちゃん、これがよろしくない。
なんというか、木で鼻をくくったようなというか。
「説明義務」という言葉を知らないらしいし、だいたいが「オバさんにあれこれ説明してもわかるのかい?」みたいな匂いがぷんぷん。
わかるわからないに関わらず、客にわかるように、納得できる説明をせい!と言いたいのを飲み込んで、ファックスで見積もりをもらったりしていた~
ここでさらに「ごねモード」3ポイントアップ。
で、ギタリスト氏の提案をしたところ、オネエちゃん、言下に却下
「できません!」
なんで?
「メーカーの方で、できないことになっています」
メーカーに確認もしないで、言い切っちゃうワケ?
納得できない上に、ぷちんとキレたので、食い下がる。
「じゃあ、メーカーに問い合わせてみます」
「ごねモード」一挙にアップ。
翌日。
「お客様のご要望であれば、できないことはない」
あ、そう。
「5万円ほど上乗せになります」
え~~~~~~!!!
故障した部品を戻してもらうのに、5万円?
作業代?にしても、なんでそんなにかかるんだ~
新品HDを入れて5万、外したHDを戻してもらうと、2倍?
「そういうことになっています、メーカーの返答です」
このオネエチャンでは埒があかないが、納得もいかない。
修理総額14万円。
店の延長保障の上限額を超えるため、自己負担1万円とすこし。
。。。。。
ギタリスト御大に相談。
「まあねえ、大型量販店としては、面倒な申し出だしねえ」
そんなこと言わんで、買い換えろーってこと?
消費者センターに電話しようかとか、あれこれ考える。
が。
面倒くさくなってきた。
こんな、「ごねる客」である自分もイヤだ。
が、いかにも「面倒なこというやつには、ふっかけてやれ」
だとしたら、許せん!!
真相はどうなんだ!!
まさか、大手メーカーがそんなことはするまいとも思うが、
どうも、前科のあるメーカーらしい(数年前に、似たようなケースで叩かれたそうな)
あえて、放置すること一週間。
一昨日、電話。
応対の若い男性店員、受付番号を言ったにも関わらず
「書類がみつからない」
こら~~~
「ごねモード」さらにアップ。
最初の担当の店員さんが二日間休みだというので、翌々日連絡することにする。
その日のうちに、例のオネエチャンから電話がきたが、話にならないから、「明後日でいいです」と電話を切る。
不審そうな声の彼女でありましたが、もう疲れるのはたくさん。
そして、今日、さらに違う担当者さんから電話。
「メーカーに返答する期限が迫っております、どうなってますか?」
○+*@=¥!!!
横の連絡ちゅうもんはないのかあ~~
昨日、電話しただろうーーー
メモくらい、しておけ~~
これを、分別あるオトナ語に翻訳し、返答。
「ハードディスクはいじらずに、他を修理して返してください」
もう2度とこの店からは買うまいと決意。
すると、夕方、同じ担当者から電話。
「実はご提案がありまして。。。」
ここから先は、それまでとは打って変わって、とても建設的で、「お客様の立場に立った」誠意あるお話でありました。
いわく、「バッテリーは直さずに、他を修理し、ハードディスクを交換し、必要なソフトも入れ、なおかつ取り外したハードディスクもお返しする」
バッテリーを直さないことで、総額が下がり、10万円弱、延長保障範囲内、自己負担ゼロ。
おもしろいことに、仮に、バッテリーも直すフル修理の場合の総額見積もりも、オネエチャンが口頭で言ってきた14万ではなく、12万になっている。
下げたな。
ともあれ、見積もりのファックスに、ひとつひとつの修理内訳があったわけじゃないから、こちらじゃ思いつかないワザであります。
消耗したバッテリーも、AC電源で使う分には、問題ないらしいし。
こういう提案はありがたい。
きけば、修理して戻ってきた場合も、修理箇所に関して90日は保障期間があるらしい、これだって初耳。
だから、「いつ起動しなくなるかわからない」状態で返したら、また、ごねられるぞ、この客はーということだな。
「自己負担分があるということで、お客様の納得が得られないようですので」
って、ちがうよー、そういうことじゃないってば。
見積もりの金額と説明に納得いかないだけさ。
こっちとしては、データを温存したいのと、HDには手をつけるなと言ったからには、戻ってから、起動しなくなったからって、ごねる気はありませんぜ。
取り外したハードディスクの返却で、料金上乗せになるのも
「当初の見積もりは、HD下取りということでの額、戻すということは、客の方がHD買取というカタチになる」から。
ふうん。
それなら、納得いきます、最初からそう言ってください。
上乗せ分も3万円なら、まあ、そうかなあーという額だ。
ここで、納得するのもナンだけど、要は「言い様」です。
急に物分りのよくなった客の私
「ご提案のとおり、お願いします」
修理期間も「7~10日ほどでございます」
見積もりに2週間、修理に7日?
ここにも、あふれる誠意。
これを「ごね得」と言わずして、なんと言おう。
東藻琴で営業中の夫に報告。
「ナイス♪」
「君さあ、交渉ごとが巧くなったよなあ」
うまくなったかどうかはわかんないけど、
言わなきゃいけないときには、へんに妥協せず、面倒がらずに、
「イヤな客」と思われても、言うべきことは言う、
これは大切なことだというのが、今回の教訓でありました。
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